2011年4月29日金曜日

位置情報サービスがブレイクした理由

これからのキーワード

foursquare gowalla scvngr ロケタッチ・・・など、枚挙に暇がないほど位置情報を利用したサービスが生み出されている。

先日foursquare day といわれる4/16はNewYork市長が市の休日に制定するといった、社会現象まで起きている。

なぜ位置情報サービスがブレイクしたのか。
佐々木俊尚さん(@sasakitoshinao)は著書「キュレーションの時代」の一節でfoursquareを例にして取り上げている。
この本は、これからの時代に必要な考えを与えてくれる本だと思う。

僕は情報のあり方ではなく利用という側面から考えた。



アプリケーションの種類

携帯端末で利用できるアプリケーションは大きく分けて2種類に分けられる。
それは「便利」なアプリケーションと「面白い」アプリケーションである。

便利なアプリは人によって異なるが、使用者の生活に密着するもので、使用頻度は高くなり、長期間にわたって利用される。
たとえばEVERNOTEなどがある。

面白いアプリは空いた時間をつぶす目的や、一時の満足を得るために利用される。
たとえばAngryBirdなどがある。

しかしまれに、この2種類の側面を両方持っているアプリがある。
それが位置情報サービスである。



「便利」で「面白い」

同じくfoursquareを例にとる。

foursquareの便利な側面は、ライフログを残せることである。
日々の行動委歴をチェックインすることで残せるのである。
またコメントや写真を添えることもできるので、より具体的な内容も残すことができる。

面白い側面は、バッジ集めとソーシャル性である。
バッジは特定の条件を満たすことで得られる称号のようなものである。
バッジはどんどん増えていくので、集める人としては「クエスト配信型ゲーム」をやっているようなものである。
そしてソーシャル性は友人を作ることと、Mayorシステムがある。
特定の友人とチェックインすることで得られるバッジがあったり、友人を作ることで、近くにいれば通達してくれる機能もある。
特定の場所に最も多くチェックインするようになれば、Mayorになれる。
Mayorになることで、その場所の特典を得られるようになる。

この二つの側面を持っていることで起きたことがある。
それは「行動を促す」ことである。
Twitterも2つの側面を持っているが、直接行動にはつながらない。
位置情報サービスの強みはここにあると僕は思う。



まとめ

行動という人に欠かせない側面に面白さを追加できるサービスがあれば、

「便利」×「面白い」=ブレイク

 という方程式が成り立つと考える。

2011年4月26日火曜日

僕の考えるソーシャル革命

IT元年

2011年はインターネットについて考えさせられる年となった。
まだ半年もたってないけど笑

1月にあったエジプト革命。
これの発端はFacebookによる呼びかけが民意に力をつけたことだった。

そして3月の東日本大震災。
まだまとめる段階ではないが、PersonFinderTwitterSAVE JAPAN!など、
電話が使えない状態でも使えるインターネットが情報交換や情報提供に大きな役割を果たした。

「インターネットは人や物とつながれる」

これが再確認された。
そしてこれから再確認する必要があることは

「何があればつながれるのか」

ということ。
これはインターネットという手段ではなくて、
どのような情報がつながるために必要になるかということである。



個人情報の開示へ

今後情報の量は増えていく。
Twitterでは一日当たりのTweet数は1億を超えているという。
さらにTweetはGoogleで検索可能である。

これは日々情報をWebに公開しているという ことだ。
中には「個人情報」と呼ばれるものも含まれている。
 
たとえばfoursquareは場所にチェックインする。
この情報を少したどれば、僕がどの大学に行っていてどのあたりに住んでいるということがわかってしまう。

またhealthmontheatnowDittoなど、様々なサービスを使っていれば、どんな生活スタイルで何を食べていたのかもわかってしまう。そしてそれはだれでも検索することができる。

これからのサービスの方向は、個人情報をどんどん開示していく方向になると思う。
日々の生活の中に埋もれていたアナログな情報をすべてデジタルにして残す方向だ。



個の確立へ

デジタル化してあふれた情報を活用することが今後の課題となる。
KloutExport.lySummifyといった、データマイニングやキュレーションが活用の方法である。

これらのサービスの一つの終着点は、個の確立だと考える。
個人情報を分析して、その人がどういう人なのかWebにある情報のみで明らかにする。
様々な情報をデータマイニングして、個の確立という方向でキュレーションするのだ。

これができるようになればFacebookの優位性はなくなる。
友達よりも趣味嗜好が近く、人物像がわかる人がいれば、その人からの情報が最も有益な情報となるからだ。



今後のプラットフォーム

個の確立を促すうえで必要なものがもう一つある。
それはWebにおける家である。

家は個人情報が詰まっており、それらにアクセスできる場である。
家になりえるものはabout.meFlavors.meといった自己紹介サービスである。
そこにアクセスすれば、普段の考えや食べるもの、好きな写真や明日の予定まですべてわかる。
細分化されたサービスをまとめ上げるのだ。
やりとりはFacebookやTwitterなどの郵便箱を使えばいい。


まとめ

個が確立されたWebでは、つながりが盛んになる。
今までのように数撃ちゃ当たる出会いではなく、出会いの信頼性は高くなる。
このメリットを使わないということはないだろう。
来るべくその時に備えて、情報はデジタル化することをおススメする。